インプラントの4つのデメリットをしっかり理解してリスク回避
何らかの理由で歯を失った、あるいは近い将来に抜歯をする予定の方は、どんな治療で歯の欠損を補おうか迷っていることかと思います。
とにかく費用を抑えたい、保険で済ませたいということであれば、ブリッジや入れ歯に絞られますが、少しでもきれいにしたい、よく噛めるような人工歯が欲しいという方はインプラントも選択肢に挙げていることでしょう。
そこで気になるのがインプラントに伴う「デメリット」ですね。インプラントのメリットは数え上げたらきりがないですが、デメリットについては少し見えにくい部分があります。今回はそんなインプラントのデメリットを中心にわかりやすく解説します。
目次
そもそもインプラントとは?
顎の骨に人工歯根を埋め込む治療
インプラントは、顎の骨にチタン製のネジ(=人工歯根)を埋め込む治療法です。外科手術を伴う点において、従来の治療法とは大きく異なりますが、その結果得られるメリットも非常に多くなっています。ここではインプラントのメリットを簡単にご紹介しておきます。
【インプラントのメリット】
- 見た目が天然歯に酷似している
- 硬い物でも楽に噛める、食べられる
- しゃべりやすい(=発音障害が現れにくい)
- 他の歯を削る必要がない(当院で一番重要視している点です。他の歯を守り負担をかけません)
- 人工歯根でしっかり固定されるためズレたり外れたりしない
- 顎の骨が痩せていかない
- 装置の寿命が長い(5年保証も付いてくる)
上記のようなメリットが得られるのは、インプラントに「人工歯根」が存在しているからなのですが、そのことによって生じるデメリットもあります。
インプラントのデメリット
外科手術が必須
インプラント治療には必ず外科手術を伴います。これは「人工歯根を顎の骨に埋め込む」ための手術です。当然ですが、人工歯根がなく、残った歯や歯茎に被せるだけのブリッジ・入れ歯には外科手術が不要であり、その点に大きな不安を感じる方も少なくありません。
【安心してください】それほど大掛かりな手術ではありません
インプラント治療における人工歯根の埋入手術は、「手術」という名前がついてはいるものの、それほど大掛かりなものでありません。 1本の人工歯根を埋め込む処置自体は、15分程度で終わります。手術というと、たくさんのスタッフが取り囲んで、全身麻酔下で行うものを想像しがちですが、インプラント手術は基本的に局所麻酔で行うものであり、親知らずの抜歯と大きな違いはないといえます。術中の出血・術後の神経麻痺
インプラント手術では、人工歯根を埋入する部位によって異なるリスクが生じます。上の奥歯に人工歯根を埋入する場合、すぐ上に存在している「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞への穿孔(せんこう)に注意しなければなりません。インプラントの一部が上顎洞へと突き出てしまうと、細菌感染が起こって上顎洞炎(じょうがくどうえん)などを発症することがあります。
下顎の奥歯のインプラントでは、重要な血管・神経を損傷する恐れがあります。顎の骨に穴を開けたり、人工歯根を埋入したりする際にこれらの組織を傷つけてしまうと、術中の大量出血や術後の神経麻痺を引き起こしかねません。こうしたトラブルは、ブリッジ・入れ歯治療には伴わないリスクといえます
【安心してください】精密検査・デジタルシミュレーションでリスクを低減
ナオデンタルクリニックのインプラント治療では、必ず事前に歯科用CTによる精密検査を実施します。CTでは、立体的な三次元画像が得られるため、顎の骨の幅や奥行き、深さまで正確に検査できます。
また、上顎洞や重要な血管・神経の位置関係も精密に把握できるので、上述したような偶発的なリスクを最小限に抑えられます。そうして得られたデータを元に、専用のソフトで埋入シミュレーションを行った上で実際の手術に臨みます。
インプラント周囲炎のリスクがある
インプラントは虫歯にならない
インプラントは歯根から歯冠まですべてが人工物で構成されており、虫歯になることは絶対にありません。だからといって口腔ケアを疎かにして良いわけではない点にご注意ください。とくにインプラントは「インプラント周囲炎」という歯周疾患にかかりやすく、天然歯以上にしっかりケアする必要があるのです。
インプラント周囲炎とは?
インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎・歯槽骨が細菌に感染し、炎症反応などが起こる病気です。インプラントが失敗する・脱落する主な原因のひとつでもあります。インプラント周囲炎は、通常の歯周炎よりも進行が早く、完治させるのも困難です。そのため、できるだけ予防することが大切といえます。
【安心してください】セルフケアとプロケアの両立で予防できる
インプラント周囲炎を予防するためには、適切な口腔ケアを継続するだけでなく、定期検診・メンテナンスもしっかり受ける必要があります。そうしたセルフケアとプロケアの両立をはかることで、予防が可能となります。
保険が適用されない
インプラントのデメリットとしては、保険が適用されない点も忘れてはいけません。治療する部位が前歯であっても奥歯であっても、原則としてインプラントは自由診療となるのです。
費用負担が大きいことは、すべての患者さまにとって等しくデメリットとなることでしょう。とりわけ老後にインプラント治療をご検討中の方は、経済面から保険適用のブリッジ・入れ歯に魅力を感じるのではないでしょうか。
【よく考えてください】インプラントは寿命が長い
保険適用の有無や治療費に関しては、ついつい目先の金額に目が行きがちですが、治療によって得られる効果や装置の寿命にも目を向けた方が良いといえます。
例えば、インプラントはほとんどの症例で10年以上持つという統計データが公表されていますが、ブリッジ・入れ歯はもっと短い期間で寿命を迎えます。つまり、ブリッジ・入れ歯は短い期間で再治療せざるを得なくなるケースが非常に多いのです。
デメリットを上回るメリットがあります
ここまで、インプラント治療に伴うデメリットを深く掘り下げてきましたが、いずれも何らかの解決方法や改善方法が存在しています。何よりインプラント治療には、デメリットを上回るメリットがあるため、年々人気が上昇しているのです。
まとめ
インプラント治療は専門性が高く、とても奥深い治療法なので、メリットやデメリットもそう簡単には語り尽くせません。
ナオデンタルクリニックは、そんなインプラント治療に力を入れた歯科医院であり、いろいろな疑問・質問にもお答えできますので、気になることがある方はお気軽にご連絡ください。当院では、インプラント治療の経験豊富な院長高峰が無料でカウンセリングいたします。
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- テストナオデンのインプラントブログ個別記事のタイトル テストナオデンのインプラントブログ個別記事のタイトル - 2021年10月25日