よくある質問-歯周病
基本的な疑問
歯周病とはどのような病気ですか?
歯周病とは、歯の表面に付着するプラーク中の細菌により歯肉が炎症を起こす生活習慣病の1つです。
米国歯周病学会が1950年代に歯周組織に起こる疾患を歯周病と呼んだことからはじまり、歯周疾患とも呼ばれるので耳にしたことがあるかもしれません。
虫歯と歯周病の違いは何ですか?
全く違います!
虫歯は歯の表面に定着・増殖したプラーク中の細菌が発酵性糖質(ショ糖など)をエネルギーにして酸を作り出その酸で歯の表面が脱灰し、カルシウムなどが溶け出すことをいいます。
歯が萌出して2~3年が虫歯になりやすい時期なので、乳幼児期に甘いものを控えましょうといわれるのはこのせいです。
歯周病はプラーク中の細菌や生活習慣病により歯周組織に炎症が起こりはじめ、放置すると最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。
いずれも共通して言えることは、定期的なメンテナンスをすることで予防できるということです。
歯周病はなぜ起こるのですか?
誰にでも起こりうる様々な原因が身近に潜んでいます。
歯周病は、お口の中に歯周病を発生・進行させる細菌がプラーク中に増えることにより炎症を引き起こしていきます。その他にも、口呼吸や加齢による唾液の分泌量の低下・精神的ストレスなどによる歯ぎしりや食いしばり糖尿病、骨粗鬆症・喫煙・歯磨き習慣などがあります。
歯周病は自然に治りますか?
治ることはありません。
歯周病の主な原因はプラークの付着や咬合の負担・歯ぎしりや食いしばりの習慣なので、生活習慣を改善することで回復・予防することができます。
予防で1番大事なことは、ご自身が歯ブラシやフロス・歯間ブラシ等の補助器具を使ってセルフケアをすることです。その方法や適した器具は担当歯科衛生士とみつけていくこと、併せて定期的にプロフェッショナルケアをしてもらうことも必要になってきます。
日本人に多い病気なのは本当ですか?
日本だけではなく世界中に多い病気です。
歯周病は生活習慣病の1つであり、健康寿命を縮める最大の要因です。
お口の中が健康であれば、好きなものをなんでも食べることができ、楽しくお食事や会話ができます。
なかなか痛くならないと行きたくない歯科医院ですが、いつまでも健康で元気に生きていく為には予防できる疾患ですので、定期的な受診をおすすめします!
症状について
歯周病の初期症状は何ですか?
歯肉の発赤や腫脹、出血をすることです。
痛みに関しては初期症状としては少ないので、自覚しにくい場合が多いです。
また、喫煙者などは毛細血管が収縮していて出血もしにくく症状を隠してしまうことがあります。
定期的なメンテナンスをしてしっかりチェックすることをおすすめします。
歯ぐきから血が出るのは歯周病ですか?
歯周疾患(歯周炎や歯肉炎のこと)であることが多いです。
その原因には、もしかしたら昔治療した詰め物やかぶせ物が合わなくなっていて汚れが残りやすくなっている可能性もありますし、歯ぎしりや食いしばっていて歯肉に負担がかかり出血しているかもしれません
歯科医院を受診し、チェックや検査をすることをおすすめします。
口臭と歯周病は関係ありますか?
非常に関係していることが多いです。
口臭の大きな原因の1つに、お口の中の歯や舌に付着した汚れの中の細菌があります。
セルフケアで汚れを除去し、定期的なメンテナンスでクリーニングすることが効果的です。
その他には消化器官の疾患、空腹時や緊張のせいで一時的に出ることもあります。
花粉症や風邪で鼻が詰まったときも口臭が出ることがあります。
歯がグラグラするのは危険ですか?
放置すると最終的に自然に抜けてしまうので危険です。
歯を支えている歯周組織の炎症が続くと、排膿したり疼痛を引き起こしたりします。
また歯の揺れが激しくなり口臭も発生していきます。
そして歯が咬む力に耐えられなくなり、傾いてかみ合わせが悪くなったり、歯と歯の間にスペースができて食べ物が挟まりやすくなったりします。
痛みがないのに進行することはありますか?
あります。
歯周病の初期症状には痛みが少ないので放置されやすく、知らない間に進行していきます。
歯肉の発赤・腫脹にいち早く気がつけるように、定期健診で自分のお口の中を一緒に見てセルフチェックの方法を知りましょう。適した予防法は人によって異なります。ぜひ歯科医院を受診して無理のないご自身にあったセルフケアを見つけていきましょう!
原因・リスク
歯周病の主な原因は何ですか?
歯に付着するプラークの中の細菌です!
生きている細菌の塊が歯に付着していると悪さをします。
きちんとしたセルフケアや定期的なメンテナンスで予防できます。
歯磨きしていても歯周病になりますか?
なることはあります。
セルフケアやメンテナンスでは防ぎきれない生活習慣や身体の免疫力の低下も原因の1つです。
ストレスが強くなると歯ぎしりや食いしばりをして、歯周病を進行させてしまうこともあります。
昔治療して合わなくなった詰め物やかぶせ物も汚れが残りやすくなってしまい間接的に原因の1つになりえます。
喫煙は歯周病に影響しますか?
もちろん影響します。
タバコに含まれる有害物質が血管を収縮させてしまい、抵抗力が弱まってしまいます。
非喫煙者に比べて歯周病のリスクが約2~6倍と言われています。
血流の悪化や免疫力の低下などが大きな原因ですが、歯周病のサインである出血など自覚症状を隠蔽することもあって気付きにくく、さらに治療をしても治りが遅く改善しにくい傾向にあります。
治療をきっかけに禁煙するということも考えてみる必要があると思います。
糖尿病と歯周病は関係がありますか?
あります。
唾液の分泌量が減少して細菌が増加したり、細菌が血流にのって全身へ運ばれていくので悪影響を及ぼします。逆に、同じ生活習慣病であるため、歯周病の治療をすることで糖尿病の数値が変化し、病状が安定することもあります。お口の中を健康にすることで、生活習慣も整い身体全体にも良い影響が期待できます。
ストレスや生活習慣も影響しますか?
非常にあります!
ストレスなどで唾液が減ってしまい、免疫機能が低下したり、歯ぎしり・食いしばりも力が増大し、一時的に痛みや知覚過敏の原因になります。
歯周病は生活習慣病の1つです。生活習慣を見直し、ご自身に合ったセルフケアの方法や器具の選択を歯科医院でしてみてはいかがでしょうか。
治療について
歯周病は治療できますか?
はい、できます。
歯周病は、進行度合いに応じた適切な治療と毎日のセルフケアにより進行を止め、炎症を抑えて健康な状態に改善できる病気です。
重度に進行してしまっている歯周病に関しては、治療することは可能ですが、治癒させることが難しく進行を遅らせたり、現状を維持するために短期間でのメンテナンスをご提案して管理していったりします。なのでなるべく初期の状態で治療をスタートすることや、定期的にメンテナンスすることがとても重要です!
かかりつけの歯科医院を見つけて、しっかりケアしていきましょう。
初期の歯周病は治りますか?
はい、治る可能性が非常に高い時期です。
ただし、初期症状は自覚がないことも多く、気付きにくい場合も多いです。
適切なケアを行い、回復・改善をするためには、普段から定期健診も兼ねてメンテナンスにくることをおすすめしています。
どのような治療を行いますか?
歯周病の進行具合や症状によって様々な治療があります。
歯周病の原因である「プラーク」や「歯石」を取り除き、炎症の原因となる細菌を減らします。
そのためには、プラークを除去するためにお口の中のどこに溜まりやすいのか明らかにて、どんなブラシやペーストが合っているのかなどご指導させていただきます。ブラッシング指導と併行して、ブラシでは除去できない歯石や硬いプラークを専門的な機械を使って除去していきます。その他にも、外科処置が必要なケースもあったりします。
まずは、歯周病の検査をして今どんな状態なのか数値をみながら知ることができます。
詳しくは、ご相談ください。
歯石取りだけで改善しますか?
はい。初期の歯周病でであれば改善することはあります。
ただし、歯周病の進行具合で改善するかどうかは大きく違いますし、「歯石取り+毎日のセルフケア」が非常に重要で、歯石を取っても磨き残しが多い状態が続くと、再び炎症が起きて歯周病が再発・悪化する場合があります。健康な状態を継続するためには、ご自身のライフスタイルに合った無理のないケア方法と定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
重度の場合はどんな治療になりますか?
重度の場合、治療困難で抜歯するしかないケースもあります。
重度の歯周病では、深いところまで触るためお痛みを伴わないよう局所麻酔を使い、歯周ポケットの内部まで器具を入れて感染源を徹底的に除去します。その後、再検査をして必要な場合は、歯肉をひらいてしっかり感染源を除去するような外科処置が必要な場合もあります。近年では、歯周組織の再生治療など様々な治療法もありますが、当院ではおこなっておりません。
治療期間・通院
治療期間はどのくらいかかりますか?
歯周病の進行具合によって大きく異なります。
軽度の場合、数週間から数か月。中等度の場合は、数か月から半年。重度の場合は半年から1年程度かかることもあります。また、ご自身の生活習慣も大きく関わってきます。例えば、喫煙者は非喫煙者に比べると、歯周病のリスクが4倍以上とも言われています。治療と併行して、生活習慣や食生活のみなおしや改善も必要となりますので、担当歯科衛生士と相談して無理なく始められる計画をたててみましょう。
通院頻度はどれくらいですか?
歯周病の進行具合によって大きく異なります。
軽度であっても、クリーニングが久しぶりであったり初めての場合は歯石の付着量も多く回数がかかる場合もあります。だいたい2回~4回ほどの通院で症状の改善・回復がみられます。
中等度~重度の場合は、歯周ポケットの検査も何度かして改善の確認をしながら進んでいきますので、1~2週間の頻度でおおよそ数か月~半年ほどかかります。
また夕方以降のみ・土曜日のみの通院ですと、予約がよりずらく通院期間がかかる場合があります。
しっかり時間取って頂くことをおすすめします。
1回で治療は終わりますか?
1回で完全に治すことはできません。
炎症症状が改善されるのにも時間が必要です。歯科医院での施術に加え、お家でのセルフケアが鍵となっていきますので、少し通院することや時間がかかることをご理解ください。
ただし、歯周病の検査をして数値が良く、歯石の付着量も少ない場合は、1回で終了することもあります。
どうしても通院期間が限定されている・何度も来られない理由がある方は、担当歯科衛生士にご相談ください。
メンテナンスは必要ですか?
必ず必要です。
歯周病は改善・回復しても、健康な状態を維持するためにはメンテナンスが必要不可欠です。
生活習慣病ですので、定期的にプロフェショナルケアとライフスタイルに合わせてセルフケアの見直しをして健康な状態を維持していきましょう。
定期検診はどのくらいの間隔で必要ですか?
定期健診の間隔は、口腔状態によって異なります。
歯周病が改善し、安定している方は「3ヶ月~4ヶ月に1回の通院」 中等度~重度または病状が安定していない場合は「1ヶ月~3ヶ月の1回」をおすすめしています。
定期健診では、その都度歯周病の検査、歯肉からの出血、歯の揺れ具合などをチェックし、定期的なクリーニングをすることで歯周病の再発防止をしていきます。
予防・セルフケア
歯周病は予防できますか?
歯周病は予防できます。
歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアの両方で予防し、進行を防ぐことができます。
また、生活習慣病の1つですので、食生活や睡眠などの見直しをすることで歯周病を進行させてしまう食いしばりや歯ぎしりからの負担軽減をすることができます。ライフスタイルを見直すことは歯周病だけではなく、身体の健康にもつながります。ぜひ取り組んでみましょう。
正しい歯磨き方法はありますか?
それぞれの歯並びや詰め物・かぶせ物に合わせたそれぞれの正しい磨き方があり、人によって異なります。
共通した正しい磨き方は
・歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、毛先の広がらない程度の力で当てます。
・表側・裏側の表面は直角(人によっては45°)に当て、5mm~10mmの幅で毛先を小刻みに10~20回動かします。咬む面は溝があるので毛先をしっかり当てて磨きます。
また、順番を決めて磨くと、磨き残しをなくすことができます。歯ブラシを濡らして磨くと、お口の中が泡だらけになるので、乾燥した状態で磨くのも1つのコツです。歯ブラシは丁寧に、時間をかけてやってみてください。
デンタルフロスや歯間ブラシは必要ですか?
必要です。
歯ブラシだけでは、約6割しか汚れを落とせません。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、約9割以上の汚れを落とすことができます。
さらにご自身のリスクに合わせて、虫歯予防や歯周病予防の効果のある洗口剤を使うのもおすすめします。
食生活は影響しますか?
大きく影響します。
糖分の摂りすぎやビタミン不足など偏った食生活によって細菌の繁殖を促したり、免疫力の低下にもつながったりします。また、ダラダラと食べていると、口の中が常に虫歯になりやすい酸性の状態になるため、唾液による自浄作用が働きにくくなります。
他にも柔らかいものばかり食べていたり、噛む回数が少ないと顎の筋肉が衰えたり唾液の分泌が低下したりと様々な影響があります。お歳を重ねても、健康でなんでも美味しくお食事をしていくために気をつけていきたいですね。
自宅ケアと歯科医院のケアはどちらが重要ですか?
どちらも大切で、どちらか一方だけでは不十分です。
毎日していただくセルフケアが基本ですが、100%汚れを落とすことはできません。歯ブラシで落とせなくなった細菌の膜(バイオフィルム)や硬くなってついてしまった歯石は歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要になります。ご自身にあったメンテナンス間隔で来院されることをおすすめします。また、メンテナンスで来院することで、お家でのセルフケアが十分に行えてるかのチェックや、ご自身に合ったブラシやペーストの選択のご提案や、初期の虫歯や歯周病を発見することもできます。ぜひ定期的なご来院をおすすめします。
ナオデンタル 管理者
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