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インプラント治療が失敗したら読む記事

カテゴリー: インプラントの悩み


失った歯の治療法として人気を集めているインプラント。天然歯の見た目や噛み心地を忠実に再現できる優れた治療法ですが、失敗するリスクを伴うことも忘れてはいけません。今回はそんなインプラント治療の失敗例や原因について解説した上で、実際にインプラントが失敗してしまった場合の対処法を江東区東陽町のナオデンタルクリニックがお伝えします。

インプラント治療の失敗例

インプラントは、もともと失敗する確率の低い治療法です。適切な方法で手術を行い、治療後のケアも正しい方法で継続すれば、10年以上使い続けられるケースがほとんどです。その中の例外として、次のような4つの失敗例が挙げられます。

インプラントによる失った歯の治療

失敗例1:インプラントが骨に定着しない

インプラントは、失った歯を歯根から回復できる唯一の治療法です。チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、それを土台とすることで天然歯に近い見た目や噛み心地を再現できるのです。その人工歯根は、顎の骨と物理的に結合する「オッセオインテグレーション」という現象が正常に進まなければ、土台としての役割を果たせません。

インプラントが骨に定着せず、ただネジが埋め込まれた状態のままだと人工歯を被せることができませんし、補綴装置(ほてつそうち)としての役割も果たすことができず、撤去を余儀なくされます。

失敗例2:手術後の痛みや腫れが治まらない

インプラント手術には、歯茎をメスで切開し、顎の骨に穴を開けるという外科処置を伴うため、顎の腫れや痛みを伴いますが、施術から3~4日、長くても1週間程度で症状は改善していきます。それが1~2週間経っても治まらない、あるいは症状が強くなっている場合は、インプラント治療が失敗している可能性が高いです。しびれや感覚の麻痺を伴うよう場合も含めて、早急に主治医へ相談しましょう。

失敗例3:インプラント周囲炎を発症した

インプラントに特有の歯周疾患を「インプラント周囲炎」といいます。インプラントの周りに歯周病菌が感染して炎症反応を引き起こす病気で、実態はほぼ歯周炎と同じですが、インプラントの場合は根っこの部分に歯根膜が存在していないことから、顎の骨の破壊が進みやすくなっています。その結果、チタン製の人工歯根と顎骨との結合が失われて、インプラントが使い物にならなくなります。

失敗例4:人工歯が壊れる

人工歯にあたる上部構造が壊れることもインプラント治療で起こり得る失敗のひとつです。上部構造が欠けたり、割れたり、外れたりするなどのトラブルが考えられます。ただし、上部構造は基本的にアバットメントや人工歯根と分離しているパーツなので、壊れた人工歯だけを取り換えれば、また同じように機能させることが可能な場合が多いです。

インプラントが失敗する原因

インプラント治療が失敗する原因は、ケースによって大きく異なります。ここでは上段の4つの失敗例をもとに、原因を解説します。

人工歯が壊れる原因

インプラントが骨に定着しない原因

原因1:埋入位置に誤りがあった

インプラントを埋入する位置や角度、深さなどを誤ると、骨との結合が正常に進まない場合があります。とくに上のインプラントは上顎洞(じょうがくどう)へ貫通させてしまうトラブルに注意しなければなりません。

原因2:ドリリングによるオーバーヒート

インプラントは、専用のドライバーで回転させながら埋め込みます。ドリリングのスピードが速すぎると、オーバーヒートによって骨の細胞が死滅するため、オッセオインテグレーションが正常に進まなくなるのです。

手術後の痛みや腫れが治まらない原因

原因1:細菌感染が起こっている

不衛生な環境でインプラント手術が行われると、術野に細菌感染が起こります。その結果、手術後の痛みや腫れが長引いてしまうのです。

原因2:神経を損傷している

下顎のインプラントを埋め込む場合は、下歯槽神経(かしそうしんけい)の損傷に気をつけなければなりません。その神経が傷つくと、術後に口唇周囲の感覚の麻痺やしびれなどが生じます。

原因3:インプラントが適切に埋入されていない

インプラントが不適切な位置に埋入されている場合も痛みや腫れが長引くことがあります。

インプラント周囲炎を発症した原因

原因1:口腔ケアが不十分

インプラントは天然歯よりも汚れがたまりやすいことから、セルフケアの徹底は不可欠です。ブラッシングやフロッシングなどが不十分だと、歯周病菌が繁殖してインプラント周囲炎を発症します。

原因2:メンテナンスを受けていない

インプラントは、定期的なメンテナンスを受けることで初めて正常な状態を維持できます。メンテナンスを受けていなかったり、その頻度が低かったりすると、口腔衛生状態が悪くなってインプラント周囲炎を発症してしまいます。とりわけ歯周病になった経験がある人は要注意です。

人工歯が壊れる原因

原因1:噛み合わせが悪い

噛み合わせの状態が悪いと、インプラントの上部構造に大きな負担がかかって割れてしまうことがあります。そのためインプラント治療を行う歯科医師には、噛み合わせの状態を正しく見ることができて、咬合調整を適切に行える技術が求められます。

原因2:アバットメントが緩んでいる

スクリュー固定式の上部構造では、ネジの緩みに注意が必要です。アバットメントとの連結が不十分だと上部構造が緩んで不安定となり、脱離や破損を招くことがあります。

インプラントが失敗してしまった方へ

このように、インプラントはさまざまな理由で失敗することがあります。おそらく、インプラント治療が失敗して困っている方もいずれかのケースに当てはまっていることかと思います。そんな方にぜひ知っていただきたいのは、経験豊富な歯科医師がインプラント治療を担当することで、上記のほとんどの失敗例を回避できるという点です。

もちろん、治療後の口腔ケアが不十分になったり、メンテナンスを怠ってしまったりすることは、患者さん自身の問題となりますが、優れた歯科医師はアフターフォローもしっかり行うことができます。そうした歯科医師なら、失敗したインプラントのリカバリーも安全かつ適切に行えることでしょう。

ですからインプラントで失敗をしたとしても、まずは経験豊富な歯科医師に意見を聞いてみることが大切です。それでもリカバリーが難しいと判断されたら、入れ歯やブリッジの治療に切り替えると良いです。

インプランのが失敗

返金はしてもらえる?

インプラント治療で失敗した場合、ケースによっては医療費の一部を返金してもらえる場合があります。失敗の原因が100%歯科医院側にある場合は、全額返金してもらえることもありますので、必ず話し合うことをおすすめします。歯科医院側との話し合いが上手く進まない場合は、国民生活センターや日本歯科医師会などに相談するのも良いでしょう。

まとめ

今回は、インプラント治療が失敗する原因やその後の対処法について、江東区東陽町のナオデンタルクリニックが解説しました。インプラント治療は、手術時のミスや治療後のケアの状況によって失敗することがあります。インプラントも医療行為のひとつである以上、そのリスクは必ずつきまといますが、経験豊富な歯科医師に治療を任せることで、失敗する確率を限りなくゼロに近付けることは可能です。

もうすでにインプラントで失敗した方も知識や経験が豊富で、高い技術を持った歯科医師なら、リカバリーすることができるかもしれません。そんなインプラント治療で失敗してお困りの方は、いつでもお気軽にナオデンタルクリニックまでご相談ください。当院はインプラントのリカバリー治療の実績豊富な歯科医院です。

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