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インプラントと入れ歯の違い。こんな人はインプラントがオススメです!

カテゴリー: インプラントの知識

虫歯や歯周病の重症化、あるいは転んだ時のケガで歯を失った場合、何らかの方法で治療しなければなりません。専門的には補綴(ほてつ)と呼ばれる治療で、インプラントか入れ歯かで悩まれる方が非常に多くなっています。今回はそんなインプラントと入れ歯の違いについて説明し、それぞれどんな人にオススメかわかりやすく解説します。

インプラントと入れ歯の違い

インプラントと入れ歯は、どちらも失った歯を回復させる補綴装置ですが、さまざまな点で違いが見られます。

インプラントと入れ歯の違い

装着の仕方の違い

  • インプラント:固定式
  • 入れ歯:着脱式

インプラントには、「人工歯根」という唯一無二のパーツが存在しています。顎の骨に根差したチタン製のネジで、本物の歯の根っこと同じような機能を発揮し、人工歯の土台にもなります。すべては完全に固定されるため、装置を着脱する必要はありません。皆さんもよくご存知のように、入れ歯は取り外し式の装置です。1日の中でも何度も着脱して、お手入れなどをします。

装着の仕方の違い

噛み心地の違い

  • インプラント:噛む力を80~90%程度回復できる
  • 入れ歯:噛む力を40~50%程度回復できる

インプラントは、顎の骨と結合した人工歯根があることから、天然歯のようにしっかり噛めます。噛む力の回復できる割合は、インプラントの場合、天然歯の80~90%程度といわれています。100%に達することはありませんが、それでもかなり高い数値です。一方、残った歯に引っ掛ける入れ歯は、天然歯の40~50%程度しか噛む力を回復できないと言われているのです。その差は歴然です。この割合の差は、治療の性質上、大きく変わることはありません。

見た目の違い

  • インプラント:天然歯そっくりに仕上げられる
  • 入れ歯:装置が大きく、違和感は拭えない

インプラントは、構造も外観も天然歯に酷似していることから、見た目が極めて良いです。多くの人はどこにインプラントを入れたのかわからないくらい、自然な仕上がりが期待できます。その点、入れ歯は歯茎を覆う義歯床(ぎししょう)やクラスプなど、さまざまなパーツが付随し、装置も大型化する傾向にあるため、見た目はあまり良くありません。

治療法の違い

  • インプラント:外科手術が必要
  • 入れ歯:外科手術が不要

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術が必須となっています。それほど大掛かりな手術ではないものの、歯や歯茎にほとんど触れずに装置を作れる入れ歯とは、少し異なります。

装置の寿命の違い

  • インプラント:10年以上
  • 入れ歯:4~5年(保険)

インプラントには、基本的に10年保証が付きます。治療後のメンテナンスを継続し、適切なセルフケアを実施していれば、15年、20年と使い続けていくことは難しくありません。一方、保険診療の入れ歯は4~5年で寿命を迎えるのが一般的です。使い方が悪いと1~2年で不具合や破損を招きます。

お口全体の健康への影響

  • インプラント:骨が痩せにくい
  • 入れ歯:骨が痩せやすい

インプラントは、審美性も機能性も構造もほぼ天然歯と同じです。そのため噛む力も顎の骨でしっかりと受け止めることができ、顎骨の吸収が起こりにくくなっています。残った歯に負担をかけることも少ないでしょう。入れ歯は、噛んだ時の力を残った歯で受けとめるだけでなく、口腔内への固定も残存歯に依存することから、お口全体の健康には悪い影響が及びやすいです。

治療にかかる費用の違い

  • インプラント:比較的高い(保険適用外)
  • 入れ歯:比較的安い(保険適用)

インプラントには保険が適用されず、自費診療となるため、費用負担も自ずと大きくなります。入れ歯は原則として保険が適用されることから、比較的安い費用で治療が受けられます。

こんな人はインプラントがオススメです

次に挙げるような人は、入れ歯ではなくインプラントがオススメといえます。

インプラントがオススメ

  • 固定式の装置がいい
  • 毎回装置を取り外してお手入れするのは嫌だ
  • 本物の歯のようにしっかり噛める人工歯が欲しい
  • 治療したことを気付かれないくらい自然できれいな見た目がいい
  • 再治療はしたくないので寿命の長い装置がいい
  • 残った歯に負担をかけたくない

こんな人は入れ歯がオススメです

次に挙げるような人は、インプラントではなく入れ歯がオススメです。

入れ歯がオススメ

  • 外科手術をしたくない
  • 保険の範囲内で安く治療を受けたい
  • 眠る時などは装置を外したい
  • 見た目や噛み心地はそれほど良くなくていい

実は、インプラントと入れ歯の組み合わせもあります

ここまでインプラントと入れ歯の違いについて、細かく解説してきました。どちらがご自身に向いている治療法なのかは、ある程度、見えてきたことかと思います。インプラントと入れ歯は、根本的に異なる治療法なので、前段のチェックリストで適性を判断できた方も多いことでしょう。それでもなおインプラントと入れ歯で迷われている方もいらっしゃることかと思います。そんな方には、インプラントと入れ歯を併用した治療法をご提案することも可能です。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨にインプラントを埋め込んで、その上に入れ歯のような形をした装置を着脱する治療法です。人工歯根があるため、標準的なインプラント治療のメリットのほとんどは享受できます。

また、入れ歯の特徴でもある「取り外しが可能」「お手入れしやすい」といったメリットも得られます。つまり、インプラントオーバーデンチャーは、インプラントと入れ歯の“いいとこ取り”な補綴治療といえるのです。ちなみにインプラントオーバーデンチャーは、失った歯の数に応じた入れ歯を設計することができます。

インプラントオーバーデンチャー

まとめ

今回は、失った歯の治療法であるインプラントと入れ歯の違いについて、江東区東陽町のナオデンタルクリックが解説しました。本文でも述べたように、インプラントと入れ歯はまったく異なる治療法と言っても過言ではありません。装置を装着してから後悔しないように、治療選択は慎重に行いましょう。今現在、インプラントと入れ歯で迷われている方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。当院は、両方の治療法に対応している歯医者さんです。

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