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10年後、前歯のインプラントに不安を感じたら読む記事

カテゴリー: インプラントの悩み

前歯は、歯列の中で最も目立ちやすい場所です。前歯にちょっとした欠けや着色があるだけでもすぐに気付かれてしまうものです。そんな前歯を失った時にインプラントを入れた人は、治療後に大きな満足感が得られていることでしょう。インプラントは失った歯を忠実に再現できるため、至近距離で凝視されても治療を受けたことを気づかれることはほとんどないからです。

けれどもこの前歯のインプラントの美しさ、噛みやすさは10年後も維持できているのか。そんな不安に駆られる人も多いようです。そこで今回は前歯のインプラントの寿命や治療から10年後の状態、インプラントを長持ちさせるためにできることなどを江東区東陽町のナオデンタルクリニックが詳しく解説します。前歯のインプラント治療から10年後に不安を感じている人もぜひ読んでください。

インプラントの寿命について

はじめに、インプラントの平均的な寿命について考えてみましょう。

インプラントの寿命は10年って本当?

インプラントの寿命は「10年」という話をよく耳にしますが、これは基本的に「10年保証」からきている言説といえます。メジャーなメーカーのインプラントには10年保証が付いてくるため、装置の寿命も10年といわれるようになったのでしょう。

実際は、10年で寿命を迎えるインプラントは少ないです。有名な統計データに「インプラント10年生存率」というものがありますが、インプラント治療から10年後に問題なく機能し続けているケースは9割を超えていました。適切な方法で治療をして、正しいケアとメンテナンスを継続すれば、インプラントを10年持たせることは難しくないのです。

では、インプラントの現実的な寿命は何年なのか?それはかなり広範囲な調査を実施してみなければわかりませんが、15年以上は持つものと考えて良いのではないでしょうか。ただし、繰り返しになりますが適切な治療の実施と正しいケア・メンテナンスの継続が前提となります。そのうちのひとつでも欠けた場合は、治療から1年後にインプラントが寿命を迎えても何ら不思議ではないのです。

20年後のインプラントの統計データ

実は、2018年に九州インプラント研究会が「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」を実施して、その内容を公表しています。アンケートに回答した509名のうち78%が20年後も「特に問題ない」と答えています。さすがにインプラント治療から10年後と比較すると、寿命を迎えたケースが増えていますが、それでも約8割の人が問題なくインプラントを使い続けることができているのです。前歯のインプラント治療から10年後に不安を感じている人は、こうしたデータも参考にすると良いでしょう。

10年後、前歯のインプラントに不安を感じたら

インプラントの確認

もうすでに前歯のインプラント治療から10年経過した人は、一般的にいわれている「インプラントの寿命」の時期を迎えることになるため、不安を感じていることでしょう。これまで本物の歯のように機能してくれていた前歯のインプラントが明日にでもなくなるかもしれない。その場合の対処法や治療にかかる費用はどうなるのか。

前歯のインプラントの状態を把握しましょう

前歯のインプラントから10年後に不安を感じたら、まずは通院している歯医者さんで精密検査を受けましょう。レントゲンだけでなく、歯科用CTによる検査まで受けることで、前歯のインプラントの状態を正確に診査できます。前歯のインプラント治療から10年後でも、顎骨との結合がしっかり保たれているケースは少なくありません。画像診断で現状を知ることで、前歯のインプラント治療から10年後の不安を払拭できるかと思います。

異常が見つかったら対処しましょう

前歯のインプラント治療から10年後に何らかの異常が見つかった場合であっても、適切に対処することで寿命を延ばせます。具体的には、上部構造の欠けや不適合、インプラント周囲炎の発症などが認められたとしても、早期に対処することで前歯のインプラントの寿命を延ばすことができます。

再治療が必要になった場合の費用

前歯のインプラント治療から10年後に寿命を迎えた場合は、再治療する必要が出てきます。その場合の費用は、インプラント保証の内容によって変わってきますので、詳細は通院中の歯科医院にお問い合わせください。一定の条件を満たしていれば、ほぼ無償で再治療が受けられる場合もあります。インプラントが寿命を迎えるタイミングが悪いと、保証期間から外れてしまうかもしれません。ですから、10年保証が付いている前歯のインプラントの場合は、10年経過する前に精密な検査などを受けておくことをオススメします。

インプラントを長持ちさせるためにできるコト

前歯のインプラントを10年後、あるいは20年後も問題なく使い続けていきたいという人は、次のことを実践してください。

インプラント

セルフケアを充実させる

歯科医院のブラッシング指導で、正しい歯磨きの方法を身に付けてください。それを毎回の食後に実践することが前歯のインプラントを長持ちさせるためのスタートラインです。これができなければ、前歯のインプラントはいつ寿命を迎えてもおかしくありません。歯ブラシによるブラッシングに加えて、デンタルフロスを使った歯間部のフロッシングも適宜、行うようにしてください。必要に応じて、歯間ブラシやワンタフトブラシ、スーパーフロスなども活用していきましょう。

定期的なメンテナンスの受診

インプラントの保証を受けるためには、定期的なメンテナンスの受診が必須となっています。メンテナンスの受診を怠ると、保証が受けられなくなるだけでなく、上部構造の破損やアバットメントの緩み、人工歯根の異常などに気付くのが遅れてしまいます。その結果、前歯のインプラントの寿命を大きく縮めてしまうのです。

インプラントの寿命を縮める習慣・習癖の改善

喫煙習慣がある人は、今日からでも禁煙もしくは減煙しましょう。タバコの煙はインプラント周囲炎のリスクを大きく上昇させます。歯ぎしり・食いしばりといった悪習癖もインプラントおよび顎の骨に多大なダメージを及ぼすことになるため、早期に改善するのが望ましいです。こうした悪習慣・悪習癖がある状態では、20年後はもちろん10年後まで前歯のインプラントを使い続けることは困難となります。

まとめ

今回は、前歯のインプラント治療から10年後に不安を感じた人に向けて、コラムを執筆いたしました。巷ではインプラントの寿命が10年程度といわれていることから、治療から10年後に不安を感じる人が多くなっているようです。実際は、前歯のインプラント治療から10年後に寿命を迎えるケースは少ないです。本文でもご紹介したインプラントを長持ちさせる方法を実践すれば、治療から20年後も問題なく使い続けることも夢ではなくなります。

今現在、インプラント治療を検討中の方も10年後、20年後はどうなっているのか気になることかと思いますので、不安な方はお気軽に江東区東陽町ナオデンタルクリニックまでご相談ください。当院は、予防とインプラントに力を入れている歯医者さんです。

>> 『20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査』
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